宛名につける敬称のマナー
5月 1, 2012 言葉の使い方
宛名書きにつける敬称にももちろんマナーがあります。一般的には「様」を使います。目上、目下を問わず誰にでも仕えるため、個人宛に送る手紙には大変便利な敬称です。他にも相手によって使える敬称がありますのでご紹介していきましょう。「様」の次に良く見かけるのは「殿」でしょうか。殿は目上の人には通常は使いませんので、同僚や目下に使います。また、教師や医者などの普段から先生と呼ばれている人には「先生」と敬称をつけます。そのほかにお医者様には「医伯」、画家には「画伯」などを使うことも出来ます。変わったところでは、俳人や茶人には「宗匠」、歌舞伎俳優には「丈」、力士には「関」、高僧には「上人」「猊下」「台下」などの敬称があります。あと、会社宛には「御中」を使います。多人数に送る場合は「各位」を使います。気をつけないといけないのは二重敬語にならないようにすることです。「先生様」「先生殿」などをよく見かけますし丁寧に見えますがマナー違反です。同じく会社の中の○○課長に送る場合は、御中と様を合わせては使いません。△△株式会社だけにして、課長○○様(殿)とつづけます。
手紙を書く筆記用具や用紙のマナー
4月 1, 2012 言葉の使い方
改まった手紙を書く場合、あまり間違った筆記用具や用紙を使う人はいないかと思いますが、いくつかマナーをご紹介したいと思います。
まず筆記用具ですが、筆、万年筆を使いましょう。ただ最近ではボールペンを使用してもマナー違反にはなりません。インクの色は黒か青で書くのがマナーです。鉛筆は使わないようにしましょう。便箋は白い便箋に薄く罫線があるものが好ましいとされています。封筒も白いものが良いでしょう。手紙を入れ封をしたら封印を書き込みましょう。
一般的には「〆」がよく使われますが他には「封」「締」「緘」などがありますが、中でも「緘」は比較的事務的な手紙に使われることが多いようです。お祝いの手紙などの場合は「寿」や「賀」の文字を使うほうが良いでしょう。あと、あまり知られていませんが女性だけが使える封印に「蕾」「莟」があります。手紙が開かれる前に封印する文字だからでしょうか、どちらも花の「つぼみ」と言う字でお洒落な漢字がしますよね。
気をつけたい忌み言葉
3月 1, 2012 言葉の使い方
忌み言葉を気にする人は少なくなりましたが、手紙のマナーの一つとして目上の人に出す手紙や改まった手紙では極力避けたいものです。では、ケースごとにどのような忌み言葉使わないほうが良いのかを見ていきましょう。
「結婚」では、出る、切れる、離す、帰る、冷えるなど。「出産」では、落ちる、流れる、消えるなど。「新築」では、焼ける、燃える、壊れる、散るなど。「開店」では、落ちる、閉じる、寂れるなど。「入学」では、落ちる、終わる、やめるなど。「災害」では、再び、重ね重ね、かえすがえす、しばしば、つぎつぎなどがあります。
もちろん、お祝いや、お悔やみの文章のなかで、結婚なら離婚をほのめかすようなことを書くことはありませんが、時節の挨拶を含めるときなどに「花冷えのころになりました」などとしたためた場合「花冷え」と言う言葉が結婚に関しては忌み言葉になります。また災害見舞いの際など、ついこちらの気持ちを伝えたくて「このたびのご不幸、重ね重ねご同情申し上げます」などとしたためてしまわないように心がけましょう。
呼称と敬称を使い分けましょう
2月 1, 2012 言葉の使い方
いくつか季節ごとに使える時候の挨拶「季語」を覚えておくと手紙を書く上のマナーを守る上で便利です。月ごとに変わりますので、順番にいくつかご紹介していきましょう。
一月は「厳冬の候」「松の内もあけて」など。二月は「晩冬のみぎり」「寒さもそろそろやわらぎ」など。三月は「早春の候」「ようやく春めいてまいりましたが」など。四月は「陽春のみぎり」「花の便りも聞かれるころになりましたが」など。五月は「新緑の候」「風薫る爽やかな季節になりました」など。六月は「向夏のみぎり」「梅雨の季節を迎え」など。七月は「盛夏の候」「夏もたけなわ」「暑さ厳しきおりから」など。九月は「新秋のみぎり」「空の高さを感じる季節となりましたが」など。十月は「秋冷の候」「菊花の薫るころとなりました」など。11月は「向寒のみぎり」「紅葉の舞う季節となりました」など。12月は「初冬の候」「日ごと寒さがつのりますが」などがあります。
ただし特定の決まり文句が決まってしまっているわけではありませんので、季節を感じる言葉でバリエーションを増やしてくださいね。
言葉が乱れているとよく言われますが、言葉は実際のところ変化していくものですので、ある程度は仕方ないのではないでしょうか。
何年か前まで「絶対」は絶対~しない・でない。などの否定の言葉でしたが、いつしか肯定語として絶対~する。などと使われることに違和感がなくなってきていますよね。嘗ては「貴様」も文字通り目上の人に使う敬称だったそうですが、今は目上の人に使える言葉ではなくなりました。そうとは言ってもやはり現状使われている呼称や敬称は間違わないように使いたいものですよね。
まず、身内(会社の上司のことも対外的には敬称はNGです)には敬称をつけないよう気をつけましょう。家族(会社や同僚を含む)は「私ども」、夫・妻は「夫や妻」、子供のことは「息子・娘」あるいは長男・長女などとよびます。親や祖父母もすべて「父・祖父」など、上司のことも対外的には「課長」などを付けずに呼び捨てにするのがマナーです。会社のことは「弊社」と呼びます。相手に使う場合は同じ順でいくと「皆様」「ご主人様・奥様」「ご子息様・お嬢様」「お父様・ご祖父様」「上司」「貴社・御社」などになります。